家計管理ツールのデータを
広告で使うときの表現ルール(叩き台)

2026/08/14 定例MTGでのコトさんのご指摘を受けた整理です

作成 おの / 2026/08/14
ステータス 叩き台(要すり合わせ)
この資料で決めたいこと 学長から共有された実測データ(貯蓄率51.4%・家計の黒字18万円・副業事業収入6.7万円など)を広告で使う際に、 出典をどう表記するか/そもそも表記するかの方針を決めます。

1ご指摘いただいた内容

まず、MTGで挙がった懸念を整理します。

大っぴらにあんまり家計管理ツール・支出管理ライフプランツールのデータを使いますっていうのは公表してないんですよね。こういう広報活動で出すっていうの、承諾を取ってないというか。 結構心情的にご抵抗ある人いるんじゃないかなって懸念はちょっと感じてて。 コトさん/2026-08-14 定例MTG
学長もライブとかであんまり大っぴらにこのツールの人たちの動向みたいなのを言わないようにしてると思ってるんですよね。若干濁してるっていうか、アンケートでも似たような項目取ったことあるんで「調査で出たものなんだよね」みたいなことをふわっと言ってる印象があって。 コトさん/同上
明確にそのツールの数値を使ってますって言うかどうかっていう問題ですね。そこは言わなくてもいいかっていうのも含めて一回言語化して整理、ということですよね。 コトさん/ぼうさんの確認に対する回答
つまり論点は2つ ①法務・規約上、使ってよいのか ②使ってよいとして、会員が見てどう感じるか。
この資料では①を先に確定させ、②の判断基準を提案します。

2前提の確認:規約上の位置づけ

リベシティのプライバシーポリシーを確認したところ、統計データの作成は利用目的として明記されていました

対象サービスに関連して、個人を識別できない形式に加工した統計データを作成するため リベシティ プライバシーポリシー「個人情報の利用目的」より(2026年5月20日 改定・適用)
https://libecity.com/privacypolicy
段階規約上の扱い
ツールのデータから中央値を算出する✅ 利用目的に明記あり
算出した統計を社内で使う✅ 「サービスの改善」に含まれる
算出した統計を広告に掲載する⚠️ 直接の記載はないが、統計化した時点で個人情報ではなくなるため、個人情報保護法の規律からは外れる
結論 会員は登録時にプライバシーポリシーへ同意しており、「個人を識別できない統計データの作成」は明示された利用目的です。 中央値は個人を特定できない統計なので、法務・規約上の問題はありません

ただし「作成するため」と書かれており「広告に利用する」とは明記されていないため、 「規約に書いてあるから大丈夫」と押し切る立て付けは避けたいと考えています。 規約はあくまで前提の確認であって、判断の根拠は次の②に置きます。

3本当の論点:会員から見てどうか

法務の論点が外れたため、残るのは信頼の問題だけになります。

家計簿は極めてプライベートな情報なので、「自分が入力した数字が広告の材料になっている」と感じた瞬間に、心情的な抵抗が生まれます。 一方で、今回のデータはすべてポジティブな内容(貯蓄率が高い・黒字が出ている・副業収入がある)であり、会員にとっては誇れる数字でもあります。

整理すると 抵抗が生まれるのは「データを使うこと」そのものではなく、 ①個人が特定されると思わせてしまうこと②会員を評価・分類する材料に見えること③知らないうちに使われていたと感じさせることの3つだと考えています。 逆に言えば、この3つを避ければ心情面のリスクは大きく下げられます。

4判断の原則(案)

今後このデータを使うときの共通ルールとして、4つを提案します。

原則 1

個人が特定されない統計であることが伝わる形にする

「中央値」「集計値」という語を必ず含め、個別の会員の数字ではないことを明示します。単独の金額をそのまま出さない、という意味でもあります。

原則 2

会員が見て誇れる数字だけを使う

「会員の◯%が赤字」のようなネガティブな切り口では使いません。既存会員が自分のことを言われていると感じる使い方は避けます。

原則 3

「効果」ではなく「実態」として示す

「リベシティを使うとこうなる」ではなく「こういう会員がいる」という提示に留めます。因果を主張しないことは、景表法上も、会員の納得感の面でも重要です。

原則 4

出典は隠さない

母集団を明示しないと「会員全員の数字」と誤解され、景表法上のリスクが生じます(学長AIの共有時にも同様の注意がありました)。 また、隠していたことが後から分かるほうが信頼のダメージは大きくなります。出さない選択肢は取らないことを提案します。

5表記ルール(案)

スペースの制約に応じて3段階に整理します。どの形でも「集計値/中央値」は必ず残します。

使う場所表記
LP
(余裕がある)
※2026年7月時点のリベシティ公式家計管理ツール利用者の集計値。各数値は利用者の中央値です。
※効果には個人差があります
※リベシティ利用の成果を示すものではありません
バナー
(3〜4行が限界)
※リベシティ公式家計管理ツール利用者の集計値(中央値)
※効果には個人差があります
検索広告TD
(文字数が厳しい)
※公式家計管理ツール利用者の集計値
もしくは本文に「〜会員の中央値」と織り込む
ツール名の呼び方 コトさんのご指摘どおり「アプリ」でも「家計簿」でもないため、「リベシティ公式家計管理ツール」で統一します。 現在この表記になっていない箇所(ハヤトさんの検索TD案など)は、あわせて修正します。

6NG例・OK例

原則を具体的な表現に落とすとこうなります。

❌ NG:母集団が過大に見える

リベシティ会員の貯蓄率は51.4%

⭕ OK:母集団を限定する

リベシティ公式家計管理ツール利用者の貯蓄率は、中央値で51.4%

❌ NG:因果に読める

リベシティで、貯蓄率51.4%へ

⭕ OK:実態の提示に留める

こんな家計の会員がいます(貯蓄率 中央値51.4%)

❌ NG:会員を評価する切り口

会員の◯%は、まだ貯蓄ができていません

⭕ OK:ポジティブな実態のみ

月収20万円以下の人でも、貯蓄率は中央値40.1%

7判断をいただきたいこと

叩き台の段階で決めきれない、方針レベルの論点です。

  1. 会員への事前アナウンスを行うか 規約上は同意済みですが、「統計データをサービスの紹介にも利用することがある」旨をお知らせで一度触れておけば、心情面の懸念はほぼ解消できます。 ただし運営全体に関わる判断のため、コトさん・運営側のご意見をいただきたいです。
  2. 学長の語り方(濁す)に合わせるか、明記するか この叩き台は「明記する」で書いています。学長がライブで濁しているのは、口頭では母集団を正確に言いにくいという事情もありそうですが、 広告は文字で残るぶん、むしろ明記したほうが安全だと考えました。方針として合っているかご確認ください。
  3. 固定費チェッカーの「目安ライン」にも同じルールを適用するか 会員データを目安として表示する箇所も、出典の考え方は同じになります。データ到着後に表記を揃える前提で問題ないかご確認ください。